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永野染色の仕事だより

somenagano.exblog.jp

カテゴリ:別注品( 5 )

熨斗模様の振り袖

知人からお嬢さんの成人式に着させたいと誂えの振り袖の着物を受注しました。
久々の着物の仕事に関わりました。

春にお話をいただき、希望の模様や色合い、地色等々をお聞きし、着物業界のプロデューサー的な悉皆屋さんと詳細を打ち合わせ。

図案の専門家(草稿屋さんと呼んでいます)に相談し、大まかな柄取りをお客様に了承して頂き、図案を完成。

図案をトレースする専門家(糸目屋さんと呼んでいます)に 白生地に模様の線書を依頼。

ここからが糸目が置かれた模様に友禅をする、私の出番。
着物の中で一番花の部門を任されるので友禅職人モードにスイッチを切り替え。

中心になる模様、二番目、三番目、、、と模様の確認と色合いをイメージ。

総柄の熨斗模様なので柄の繋(合い口)をしっかりと把握。間違いが許されない。
合い口の確認図を描き目の前の壁に貼付ける。
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色作り。 模様の流れを考えながら色が重ならないようイメージしながらの色作り。全部で30色。

反物を友禅の枠場に張って、揮発で糸目を生地に定着。

模様を中心の柄、二番目、三番目、、、とグループ分けをし、お互いの柄を考慮しながら友禅を進めて行く。
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一点物かつ一発勝負の仕事なので緊張の連続。


夢中になって取り組んだ熨斗模様の友禅完了。

背模様の一部です。
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この後蒸し屋さん、地染め屋さん、金彩屋さん、刺繍屋さん、仕立て屋さんの手に委ねる。

そして一反の正絹の白生地が振り袖の着物になり、お客様のお手元にお届けの予定。

一つの着物は悉皆屋さんをはじめたくさんの職人の技の集結です。
分業の世界では有りますが、改めて伝統ある仕事の世界に身を置いていることに誇りを感じています。


私は29歳のときにそれまでの仕事を辞めて友禅業界に飛び込みました。
この業界の現場で染めの伝統技を習得しました。
現場でしか経験できない事がたくさんあり、今日の私の仕事におおいに反映しています。

友禅が私の天職と思って仕事をしていたある時期 ふと絹の染め以外にも綿や麻を染めたくなりました。

綿や麻の染めに関しては教えを乞う人が周りにおられず、「自分でやるしかない」と一念発起。
一般知識的な事はたくさんノウハウ本があるけれど、自分が知りたい事が載ってない。
染めの専門書のわずかな記述を見つけては実験(?)。
染料屋さん、材料屋さんに知恵を拝借しながらも失敗を繰り返し、経験を積みながら今の自分のやり方にたどり着きました。

現在 綿、麻の製品製作は分業ではなく、デザイン、刷毛染め、蒸し、水元、縫製と自社で一貫生産をしています。

着物の友禅染めも、綿、麻の染め物も、布の種類や染料の違いがあるけれども、染めの技術は基本同じです。

やる気が大事。


着物にしろ、お店の看板暖簾、その他の受注製品にしろ、製作が完了した時は 気持ちの高揚感、達成感、充実感を一度に味わう事ができ幸せな気分になります。

今回も楽しかった。

振り袖の出来上がりが楽しみです。
ご注文を下さいましたお客様に感謝です。


また誂えの着物の注文があったらいいなぁ。
付け下げ、訪問着、色留袖、振り袖、、、ご興味のおありの方はご一報下さい。


ーーー看板暖簾 永野染色ーーー
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by ateliernagano | 2012-10-20 00:25 | 別注品

La Cocina del Cuatro のパン籠

高円寺のスペインバル「La Cocina del Cuatro」さんでは自家製のパンを焼いてお客さんにお出ししています。
自家製パンを保存する籠の注文を頂きました。
型くずれをしない布の籠という条件でした。
店のロゴもしっかり染めておきました。
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サイズ:300h×300w×130d、表地:麻 特③45巾、裏地:麻、革紐 

実際に使われているパン籠の写真です。
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ーーー看板暖簾 永野染色ーーー
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by ateliernagano | 2012-05-03 23:15 | 別注品

記念品

3月10日にお世話になっているお寺さんで、息子さんが新住職に就任される晋山式という儀式がありました。

その記念品として頭陀袋の作製依頼を頂き、納品させて頂きました。
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A4の書類が横向けに入ること、中にファスナーのポケットがあること、外にも小物用のポケット、両サイドに携帯入れ、扇子入れがあること、大きなふたがあること、肩掛けであること、軽いこと、撥水加工をすること、布は麻布で焦げ茶色、等々試作を重ねてお寺さんと打ち合わせをし、今回の型に決まりました。
昔からある定番のような頭陀袋ではなく、ちょっと今風な感じのショルダーバッグです。
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私にとっては晋山式はめったに経験できることではないので、絶対お近くで晋山式を拝見しようと思っていたのに、急用があって儀式の時間に間に合わず拝見叶わず。
あぁっ〜! 誠に残念な思いをしました。

あくる日、わざわざ新ご住職自らご挨拶に来て頂き、盛大な晋山式を無事に終えられた旨をお聞きして、何かしらホットした気持ちになりました。
新ご住職にはこれからもますますがんばってくださるよう願っています。

頭陀袋もたいへん気に入って頂き、私もいい気持ちでした。


ーーー看板暖簾 永野染色ーーー
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by ateliernagano | 2012-03-17 23:29 | 別注品

ストック袋

以前暖簾用に試し染めをした麻布があったので、依頼されたお米のストック袋を作りました。
5キロ入り。

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暖簾にはシャキットしていい布だけど、袋物には仕立てにくい布だと改めて認識しました。
布の緯が太くて堅いので曲げにくく、うまく縫えなかった、、、。
ミシンと格闘。

今日依頼主の「La Cocina del Cuatro」 に送りました。
パエリア用のお米をストックするための袋だそうです。


昨年12月にはお店の一周年記念に看板フラッグを作らせて頂きました。
目立ってるかなぁ~。

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ーーー看板暖簾 永野染色ーーー
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by ateliernagano | 2012-02-07 23:42 | 別注品

縁起担ぎ

今年の初縁起担ぎを三つ。

初買い物で支払が¥1,234だったこと。

 些細なことなのに、なぜかレジでニッコリ。
 領収書は記念に残しています。

初の注文暖簾がめでたい文字の暖簾だったこと。

 1/6に納品しました。(サイズ:1700h×1350w)
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 写真スタジオで被写体の背景に使用されるとのことでした。
 どんな風に写真を撮られたのでしょうね。
 もしかして新成人の方達の写真撮りに使われたのかも、、、。

フェースブックのおかげで、11日の誕生日にたくさんの友達から
お祝いの言葉をいただいたこと。

 年令に関係なくいろんな人との繋がりが出来てうれしいです。


と言う具合に、ラッキーなスタートができたと思い込んでいます。

今年も相変わらずバタバタと仕事に追われる生活が始まりました。


ーーー看板暖簾 永野染色ーーー
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by ateliernagano | 2012-01-12 22:23 | 別注品